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小児脳神経外科とは

 現在小児脳神経を専門とする医師が少しずつ増え、大学病院などのこども病院以外でも、医師が在籍するようになりました。しかし、対応としては小児脳外科医師の数が不足しているのが現状です。そのため、多くの場合、一般の脳神経外科医がこどもに対応しています。

 そんな中、平成17年5月より、私的機関としてははじめて小児の脳に関する検査・診察・治療を行う小児脳神経外科が開設されました。赤ちゃんから成人になって障がいを残した方々の治療や継続的アプローチが可能となりました。

 治療のみならず、障がいがあっても、自由で幸せに生活できる街づくりを積極的に応援していきます。

小児脳神経外科の検査について

画像検査

 MRI・CT・X線検査を必要に応じて実施。その際に、動いてしまっては画像を撮ることが困難なこどもさんの場合、当院ではお薬(後述)を使用することによって検査をスムーズに受けられるようにしています。

※ お薬について
各種検査をスムーズに行えるように、眠剤(トリクロリールシロップ以下「トリクロ」と省略)を使用しています。しかしトリクロの原液はジャム、ジュース等に混ぜても苦味が残り、こどもさん達が飲むことが出来ません。そこで当院は試行錯誤の結果、トリクロの特性を生かし、イチゴシロップを凍らせて表面が少し溶けたところに「トリクロ」をかけるとグミのような触感になり、こどもさん達がスムーズに食べてくれるようになりました。
 

心理検査

 病気や後遺症に応じて、精神発達評価・知的評価を行い、病状の改善や変化の評価と共に日常生活に必要な能力の改善・変化の評価を経過的に把握し、また、日常的なアドバイスもいたします。

身体機能の評価

 手足の運動・筋力・バランスの評価を行い、病状の改善・成長とともに変化する身体機能を把握して今後の可能性を考えていきます。

 今後は、発達障がいなどを含め、小児リハビリを行える体制を更に整えていく予定です。

入院について

 当院では、検査入院の場合、1泊2日入院(状況により日数の変化あり)して頂き、検査スケジュールを組み、各検査部門と連携をとりスムーズな検査を行えるよう心がけています。

 また、事前に日常生活の様子を教えて頂き、スムーズに治療を行えるように対応しています。

外来では

 外来では、小児専門の看護師が、より密に、よりスムーズに治療を行えるように対応しています。

Best Doctors

 ベストドクターズ社(米国の大学医師が設立)という会社が、全国の医師同士に調査を行い、多くの先生方から支持を受けられた方のみに「Best Doctor」として認定する取組みを行っています。当院の小児脳神経外科医師、高橋義男先生がこの「Best Doctor In Japan 2006-2007」に選出されており、全国の先生方から高い評価、推薦を受けています。

高橋 義男医師の活動・その他

≪活動≫

  • “ほっかいどうタンポポ” “ごめっこ” “ぽれぽれペンギン”など代表顧問
    (障がい児のアドベンチャースクール)
  • “希勇心とまこまい”代表顧問
    (小児から大人までの発達・社会融合を目指すシステム創り)
  • “いけまぜ夏フェス” “にわとりクラブ”理事長
    (障がい児のアドベンチャースクール)

≪その他≫

  • 日本神経内視鏡学会技術認定医
  • 小児神経科専門医
  • 日本小児神経外科学会認定医
  • 日体協公認 スポーツドクター
  • 障がい者スポーツ医
  • 日本小児病院神経外科医会 世話人
  • 日本二分脊椎研究会 世話人
  • 日本水頭病の治療シンポジウム 世話人 など